放課後等デイサービスの送迎車に必要な物や有ると便利な道具
放課後等デイサービスの送迎車に必要な物や有ると便利な道具
放課後等デイサービスの送迎時、様々な出来事や予期せぬアクシデントなどに見舞われることもあります。
例えば子供車酔いで嘔吐をしてしまったり、車内のパニックで怪我をしてしまったりなど。
私も過去の送迎であの道具が有れば良かった、これを用意しておけばよかったという物が多くあり、実際に会議などで議題に上げて送迎に必要な道具として揃えてもらっています。
そんな中で有って当たり前の物や、有ると便利だった道具、無くて苦労したものなどを紹介しようと思います。
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送迎車にあると便利な道具
送迎車にあると便利な道具には、送迎自体に必要なもの、送迎を便利にするもの、乗車している子供のためのものなどがあります。
救急箱
送迎の車内でお友達などから「引っかかれたり」「つねられたり」した際の処置や、学校などで引き受け後に気付いたら怪我をしていたなどという事があるので用意が必要です。
救急箱の中身は消毒、ティッシュ、絆創膏、綿、ガーゼ、包帯、シップ、ハサミ、爪きり、毛抜き、ウェットティッシュ、ビニール袋などがあると良いでしょう。
車内で体調が悪そうにしている際には体温を測ったりするので、体温計などもあると便利です。
メモ帳と筆記用具
これは基本かと思いますが、何か有った際に直ぐにメモが取れるように、メモ帳と筆記用具を用意しておくと良いでしょう。
関連する文具としてガムテープや、ちょっとした紐や油性ペンも用意しておくと役に立つことが多いです。
懐中電灯やライト
夏場は夕方の送迎時間でも明るいのですが、冬場になると17時過ぎには真っ暗になってしまう事も有ります。
暗いと車内灯だけでは車内で落としたものを見つけることが出来なかったり、子供が車から乗り降りする際に足元を照らすことが出来ません。
懐中電灯やライトには手持ちのものであったり、アシストグリップ(吊り革的な手で持つ場所)に取り付けるタイプなどがあるので、送迎車や用途によって選びましょう。
携帯電話やスマートフォン
送迎時には保護者や事務所との連絡のやり取り用に、携帯電話やスマートフォンを持っていると思いますが、利用者の個人情報や業務の機密などに関するため、基本的に職員個人のを使うのではなく事業所が送迎や活動の業務用に用意しましょう。
保護者の連絡先を本体の電話帳に登録する際には、画面にパスワードを設定するなどのセキュリティ対応をして、万が一落としたり紛失しても個人情報が流出しないような対処が重要です。
子供が怪我などをしてしまった際など、状況を詳しく残したい場合にはカメラ付きのものがあると、画像で記録ができるので便利です。
モバイルバッテリー
携帯電話やスマートフォンで連絡を取ろうとした際に、気が付くと充電が少なかったということも有るでしょう。
送迎用の携帯電話やスマートフォンの充電がなくなると、いざと言うときに連絡が取れず困ってしまいます。
そのようなときの為に1つモバイルバッテリーがあると便利です。
電話類だけでなく他の機器を充電する必要がある場合には、送迎車のシガーソケットから充電できるコンセントも役立ちます。
バッテリースターターやブースターケーブル
送迎車両のバッテリーが弱っていたり、エンジンをかけずに長時間社内灯などを使っていると車のバッテリーが上がってしまい動かなくなるということがあります。
私の事業所では以前に放課後等デイサービスの活動として外出し、活動を終えてさて帰ろうというときにバッテリーが上がり送迎車が動かなくなるというアクシデントに遭った事があります。
このときは近くに停めていた人がブースターケーブルを持っていたので、借りて事なきを得ましたが、それ以降活動で車を使って外出をするときは、必ず1つブースターケーブルとバッテリースターターを車に持つようになりました。
バッテリースターターも車のバッテリーを充電するだけでなく、コンセントが刺せたりUSBが刺せてスマートフォンなどを充電できるタイプもあるので、1台用意しておくと災害時などにも役立ちます。
送迎表
送迎表には送迎に行く子供のリストや、送迎順、ルート、おおよその時間などを記載しましょう。送迎に行く子供の人数が少ないからといっても、お迎えに行くのをつい忘れてしまうということも有るので、運転する人が一人ひとりを確認できるようにしましょう。
保護者への連絡事項や引継ぎ内容がある場合には、それらも送迎表に書いておくと忘れることが少なくなります。
送迎加算を取る場合には、送迎を行った証拠にもなるので、しっかりと書いて保管して置きましょう。
座席表
乗用車程度なら座席表を作らなくても問題は無いと思いますが、8人や12人など乗せることの出来るワゴン車やバスなどの大型車両の場合には座席表が有る、と乗る位置などが確認できて便利です。
子供の中には助手席や窓際などのこだわりが有る、車に酔いやすい、近くのお友達に手が出る、シートベルトなどをかじる、シートやスポンジなどをむしってしまうなどの特徴がある事も多く、そのような子供はあらかじめ決めた位置に乗せるなど対処が必要になります。
送迎人数が多い場合には、乗る順や降りる順などで座席の位置も決まることが多いとおもうので、送迎時に混乱したり間違えたりしないようにするためにも座席表はあると役立ちます。
カラビナ
学校送迎時に荷物が多い場合、車内に忘れてしまったり、他の利用者の荷物と取り違えてしまうということもあります。荷物が多い場合にはカラビナなどで一つにまとめておくとこのようなトラブルも少なくなります。
荷物が多くなるイベントや学校行事前後、週末や連休前などには荷物に注意をしておくようにしましょう。
ホワイトボード
必ずしもホワイトボードである必要も無いですが、ちょっとしたメモなどを書いて子供に見せるためにあると良いでしょう。特に、見通しが付かないと落ち着かない子供の場合には、その日の予定表やスケジュールなどを書いて見て貰うなどに使えます。
イヤーマフや耳栓
聴覚過敏などで音に敏感な子供の場合、送迎の車内は車の音やお友達の声などで不安やストレスを感じる事があります。音に敏感な子供が居る場合にはイヤーマフや耳栓、ポータブル音楽プレーヤーなどがあると苦手な音を遮断する事ができ、落ち着いて乗車できるようになります。
音楽
車内で流す音楽のCDなどもあると子供たちも落ち着いて車に乗っていることが出来る場合もあります。音楽には聴き慣れた童謡や子供向けの歌、アニメのテーマソングなど子供が好む歌にしましょう。
音が苦手な子供が居る場合には音量や曲などに考慮が必要です。
聴きたい曲があってお友達と喧嘩してしまうような場合には、聞く順番やルールなどをあらかじめ決めて納得してもらいましょう。
保冷剤
怪我をした際に冷やすためや、夏場には熱中症対策として保冷剤やそれを入れた保冷バックなどもあると便利です。
おやつや食べ物などを積んでいる場合は傷み防止に、てんかん発作用の座薬などを持っている場合には熱で解けないように入れる必要があります。
保冷剤も凍らしておくタイプや、その場で直ぐにつかえる冷却パックタイプなど様々な種類があるので用途によって使い分けましょう。
書類ケース
保護者と様々な書類や金銭をやり取りする事も多いと思います。
子供のリュックに入れておく方法も有りますが、保護者と手渡しする必要の有る重要な書類や手帳・受給者証などの場合には、専用の書類ケースを作っり入れておくことで、紛失や破損などを防ぐことが出来ます。
嘔吐対処セット
送迎の車内で酔ってしまい気持ち悪くなってしまう事もあるので、嘔吐セットも用意しておくと便利です。嘔吐セットは紙袋の中にビニール袋を入れた簡易的なもので十分かとおもいます。また、嘔吐後に消毒できるようにティッシュやペーパータオル類と消毒も用意しておきましょう。
防水シーツ
トイレの近い子や紙パンツを履いていても量が多くて漏れてしまうという子供が乗車する場合には、座席シートに防水シーツやおねしょシーツなどを敷いてシートなどが濡れないようにしましょう。
ビニール袋
嘔吐やお漏らしなどで洋服が汚れてしまった際などに、濡れた服を入れるようなビニール袋があると良いでしょう。
極稀にですがリュック内の水筒が漏れていて、リュックがびしょ濡れになっていたということもあるので、リュックが丸ごと入るようなゴミ袋サイズの袋もあると便利です。
大きい袋があれば物を入れるだけでなく、シートが濡れてしまった際などに敷く等にも応用する事ができます。
ドライブレコーダー
現在は多くの車で設置していると思いますが、ドライブレコーダーをつけておくことで事故に遭遇してしまったり、巻き込まれてしまった際に証拠を残し責任を明確にする事ができます。
特に送迎車はご利用者を乗せていることが多いため、万が一の事故にそなえて是非ドライブレコーダーをつけておくことをお勧めします。
傘やレインコート
送迎時の急な雨に備えて車内に傘やレインコートなどの雨具を用意して置きましょう。身体に不自由のある子どもや車椅子を利用している子供の場合には、レインコートやかぶせるだけで着ることのできるポンチョタイプの雨具があると便利です。
現金
現金もいざという時に必要になるので、1000円分ぐらいを小銭で用意しておくと良いでしょう。
工具
簡単な工具も用意しておくと便利です。
工具には、プラスドライバー、マイナスドライバー、ペンチ、ニッパー、カッター辺りがいざという時に役立ちます。
工具は車の修理だけでなく、送迎中にご利用者の車椅子のネジが緩んでいたのを発見し、応急処置としてドライバーで締めなおす際に使用したことがあります。
まとめ
以上、今まで何年か放課後等デイサービスで送迎をしていて、必要と思ったりあると便利だと感じたグッズを紹介しました。
全部揃えるのは予算的にも大変だったり、送迎車両に入りきらないということもあるとでしょう。
まずは、実際に送迎を行ってみた中で必要と感じたものから揃えてもらえたらと思います。